90年代は、個性的でインパクトのある若者言葉が数多く誕生した時代です。
テレビ番組やファッション雑誌、ギャル文化の影響を受けた言葉が次々と生まれ、
多くの若者が日常的に使っていました。
しかし、時代の流れとともに、それらの言葉の多くは「死語」となり、今では使われなくなっています。

「チョベリバ」とか思わずまだ使っちゃう!
本記事では、90年代に流行した若者言葉の特徴や背景を解説し、当時の人気フレーズ30選を紹介します。
また、これらの言葉が今も使われているのか、令和の時代に復活する可能性についても考察します。
90年代に流行した若者言葉とは?
90年代の若者言葉の特徴

90年代の若者言葉には、以下のような特徴があります。
- ・短縮や略語が多い(例:「MK5(マジでキレる5秒前)」)
- ・語尾を伸ばす表現が多い(例:「チョベリバ(超ベリー・バッド)」)
- ・英語を交えた言葉が流行(例:「バッチグー(バッチリ+グッド)」)
バラエティ番組やギャル文化から生まれた言葉

90年代は、バラエティ番組が全盛期を迎え、番組内で使われたフレーズが若者の間で流行しました。
特に、ダウンタウンやとんねるずなどの人気お笑いコンビが生み出した言葉は、多くの若者に影響を与えました。

あの頃の流行語は本当にアツかったよね
また、アムラーやコギャルといったギャル文化の広がりにより、彼女たちが使う独特の言葉が「ギャル語」として定着し、流行語となりました。
当時の流行や時代背景が影響

90年代は、バブル崩壊後の不況が続く中でも、若者文化が華やかに発展していた時代です。
音楽やファッションが多様化し、個性を強調する文化が強まったことが、若者言葉の発展にも影響を与えました。
90年代の若者言葉が「死語」と言われる理由

流行した若者言葉の多くは、時間の経過とともに使われなくなり、「死語」として扱われることが多くなります。その理由を詳しく見ていきましょう。
時代とともに言葉の流行が移り変わるから

言葉の流行は、その時代の文化や価値観と深く結びついています。
90年代に流行した言葉も、その時代の雰囲気を反映していましたが、時が経つにつれて使われなくなっていきました。
若者文化が変化し、使われなくなったから

若者言葉は、新しい世代が生み出すものです。
90年代に若者だった世代が年齢を重ねるにつれ、当時の言葉は使われなくなり、次の世代が新しい言葉を生み出すようになります。
SNSやネットスラングの普及で言葉が更新されるから

現代では、SNSの普及によって言葉の流行がより速くなりました。
90年代の若者言葉は、インターネットが一般的ではなかった時代に流行したものが多く、現在のネットスラングとは異なる特徴を持っています。
90年代に流行した若者言葉トップ30

90年代には、独特な若者言葉が数多く誕生し、日常会話やメディアで広く使われていました。
ここでは、当時の流行語を30個紹介し、それぞれの意味や使い方を例文とともに解説します。
1. チョベリバ(超ベリー・バッド)

「とても最悪」という意味の言葉で、ギャル語として流行しました。
例文:「今日テスト最悪だった!マジでチョベリバ~!」
2. チョベリグ(超ベリー・グッド)

「とても良い」という意味で、「チョベリバ」の反対語。
例文:「この曲めっちゃチョベリグじゃん!」
3. アムラー

歌手・安室奈美恵のファッションやメイクを真似る女子のこと。
例文:「彼女、ミニスカートに厚底ブーツで完全にアムラーだね!」
4. シノラー

篠原ともえの個性的なファッションスタイルを指す言葉。
例文:「あの子、シノラーみたいな服着ててかわいい!」
5. MK5(マジでキレる5秒前)

「本気で怒る寸前」という意味。
例文:「お前、マジでしつこい!MK5だからね!」
6. バリバリ

「とても」「すごく」という意味の強調語。
例文:「バリバリ頑張って勉強したのにテスト微妙だった…」
7. ガチンコ

「本気」「真剣勝負」という意味。
例文:「次の試合、ガチンコでいくからな!」
8. ダサイ

「かっこ悪い」「センスが悪い」という意味。
例文:「その服、めっちゃダサくない?」
9. イケてる

「かっこいい」「おしゃれ」という意味。
例文:「その髪型イケてるね!」
10. 激ヤバ

「ものすごくヤバい」という意味。
例文:「このジェットコースター、激ヤバだった!」
11. 超ウケる

「とても面白い」という意味。
例文:「あの芸人、超ウケるんだけど!」
12. マブい

「かっこいい」「かわいい」という意味。
例文:「あの先輩、めっちゃマブいよね!」
13. チョー○○

「とても○○」という意味。
例文:「チョー楽しい!もう一回やろうよ!」
14. ハンパない

「すごい」「尋常じゃない」という意味。
例文:「このラーメン、ハンパない美味しさ!」
15. ジモティー

「地元の人」という意味。
例文:「ジモティーしか知らない穴場スポットがあるよ!」
16. ナウい

「今風でおしゃれ」という意味。
例文:「この曲、ナウいね!」
17. トレンディー

「流行している」という意味。
例文:「このドラマ、トレンディーだね!」
18. やばい

「すごい」「危ない」「驚き」の意味で使われる。
例文:「このゲーム、やばいくらい面白い!」
19. ビビる

「驚く」「怖がる」という意味。
例文:「え、マジ?それはビビるわ!」
20. ノリノリ

「気分が盛り上がっている」という意味。
例文:「今日のライブ、ノリノリだったね!」
21. ぶっ飛ぶ

「驚く」「衝撃を受ける」という意味。
例文:「あの映画、マジでぶっ飛んでた!」
22. ラブラブ

「恋人同士が仲が良い様子」を表す。
例文:「あの二人、相変わらずラブラブだね!」
23. ダベる

「おしゃべりする」という意味。
例文:「今日学校終わったらダベろうよ!」
24. ズッ友

「ずっと友達」の略。
例文:「私たち、ズッ友だよね!」
25. オヤジギャル

「オヤジっぽい趣味を持つ若い女性」のこと。
例文:「ビールと競馬が好きとか、オヤジギャルだね!」
26. KY(空気読めない)

「場の空気を読めない人」を指す。
例文:「今それ言う?KYすぎるでしょ!」
27. バッチグー

「バッチリ+グッド」の略で、「とても良い」という意味。
例文:「今日のデートコーデ、バッチグーだね!」
28. イケメン

「かっこいい男性」を指す。
例文:「あの俳優、超イケメンじゃん!」
29. 超ダサい

「とてもかっこ悪い」という意味。
例文:「あの服の組み合わせ、超ダサいよ…」
30. ウザい

「うっとうしい」「迷惑」という意味。
例文:「このCM、何回も流れてウザいんだけど!」
今でも使われる?90年代の若者言葉の現状
一部の言葉は今でも通じる

90年代に生まれた若者言葉の中には、今でも一般的に使われるものがあります。
例えば、「やばい」「イケメン」「ビビる」などは、現在の若者の間でも違和感なく使われています。
例:「この映画、めっちゃやばい!」「あの人、イケメンすぎる!」
これらの言葉は、元々の意味が広範囲にわたるため、時代を超えても自然に使われ続けています。
意味が変化して使われる言葉もある

時代の変化とともに、90年代の言葉が異なる意味で使われることもあります。
例えば、「KY(空気読めない)」は、一時期かなり流行しましたが、現在ではあまり聞かれなくなりました。
また、「バリバリ」はかつて「すごく」の意味で使われていましたが、今ではあまり使われない表現になっています。
例:「バリバリ働く」
という表現は現在も使われるものの、若者の間ではほとんど聞かれません。
世代によって使う・使わないが分かれる

90年代の若者言葉は、世代によって認識が異なります。
40代以上の人には懐かしい言葉でも、10代・20代の若者には全く通じないこともあります。
例えば、「チョベリバ」「バッチグー」などは、若い世代にはほぼ使われなくなりました。

チョベリバとか、もう伝説級の死語だよねw
しかし、一部の言葉は懐かしさを感じるネタとして、バラエティ番組やSNSで再び話題になることもあります。
90年代の若者言葉が令和で復活する可能性は?
レトロブームの影響で再評価されるかも

ファッションや音楽の世界では、90年代ブームが再燃しています。
例えば、アムラー風のファッションが一部で流行したり、90年代のヒットソングが再評価されたりしています。
それに伴い、当時の若者言葉も見直されるかもしれません。
メディアやSNSでのリバイバルがカギ

テレビやSNSで「懐かしい90年代」として話題になると、一部の言葉が再び注目されることがあります。
特にTikTokやTwitterでは、古いネタが再流行することが多く、「チョベリバ」や「MK5」なども話題にのぼることがあります。
例:「#チョベリバ が再流行!あなたは使ったことある?」
といった投稿が拡散されることも。
一部の言葉は形を変えて残る可能性も

過去の言葉が形を変えて現代に残ることもあります。
例えば、「やばい」はもともと「危険」という意味でしたが、今では「すごい」「素晴らしい」といった意味でも使われています。
同様に、90年代の言葉も、現代風にアレンジされて使われることがあるかもしれません。
90年代の若者言葉を使う際の注意点
若い世代には通じないことがある

現在10代・20代の若者にとって、90年代の言葉は聞いたことがないものが多いです。
たとえば、「チョベリバ」「マブい」「バッチグー」などは、ほとんどの若者に通じません。
例:「チョベリバって何?って聞かれた…時代を感じる…」
使いすぎると「おじさん・おばさん認定」される

過去の流行語を頻繁に使うと、「おじさん・おばさんっぽい」と思われてしまうことがあります。
特に、若い人の前で無理に使うと、「古い人」という印象を与えてしまうかもしれません。
例:「会社の上司が『バッチグー!』って言ってて、正直きつかった…」
場面や相手を考えて使うことが大切

90年代の若者言葉を使う際には、相手や場面を考慮することが重要です。
同世代の友人と懐かしむ目的で使うのは良いですが、ビジネスシーンや若者との会話で多用すると、
違和感を持たれる可能性があります。
例:「同窓会で『マブい』って言ったら、みんな懐かしんで盛り上がった!」
まとめ:死語と言われる90年代の若者言葉を振り返る

90年代の若者言葉は、当時の流行や文化を反映したユニークな表現が多く、今でも懐かしく感じる人が多いでしょう。
一部の言葉は現在も使われ続けていますが、多くは「死語」となり、若い世代には通じないものが増えています。
しかし、レトロブームやSNSの影響で、過去の流行語が復活することもあります。
特に、「やばい」「イケメン」などは時代を超えて定着しており、今後も形を変えて残る可能性があります。
90年代の若者言葉を使う際には、相手や場面を考えて適切に活用することが大切です。
懐かしい言葉を振り返ることで、当時の思い出を共有し、会話を盛り上げることもできるでしょう。